ホタルスカシ [茶器]
「蛍焼」とか「蛍透」なんて言葉、白磁の器面がまるで蛍が飛ぶように見えることから呼ばれたそうな。それはかつては、中華系のお店とかでもよくみかけた「蛍透」な陶器。現在は窓ガラスの様に半透明の釉薬を詰め込んで焼成するが、その始まりは中国4000年の歴史で江西省景徳鎮にさかのぼる。
そしてひょんなことから蒲南茶荘の茶器大臣がこの「ホタルスカシ」な器に目をつけた、それは2009年夏のことである。
前回紹介のお茶屋@和が発案の「白磁帯アミ急須」、当初は店頭にポツンと並ばざるを得ない状況だった。その姿を見てあまりにも不憫に思ったか、「白磁」という観点で蒲南茶荘が好むようなタイプの”大振りな器”*1を茶器大臣が探し回ったのがその始まり。初めて手にしたその器が、そう このお椀型の「ホタルスカシ:元祖」であった。
*補足1*
"大振りな器"を蒲南茶荘がお勧めする理由は、
「口の部分が広いため、香りを感じやすい」
「両手で抱え込むようにして持てるため、あたたかみを感じる」
「かつての五客一組売りではなく、時代のニーズに合わせ個別にお好みの一客を」
(→碗[one]コレクションとして お選び頂く)
「抹茶碗のような優雅な気分を手軽に味わえる」
など上げられる。
ところがこちらの「ホタルスカシ」、かつての在庫分しか存在しない希少品。そのことに気付いたときは時既に遅し、店頭やMailにて多数お問い合せ頂く形と相成ってしまう。急いで新しい「ホタルスカシ」はないものかと東奔西走、ようやく見つけ出したのがこちらの「ホタルスカシ:親」。その透き通るような白磁の質感にどんなシチュエーションにも適するフォルムは多くの人の心を鷲掴みに、すぐさま大ヒット商品となる運命を辿る。
【ホタルスカシ[親]:1680円】
■Sizes
直径[上]:95mm×直径[下]:62mm×高さ:75mm
■Weight
本体:約190g
■Specifications
容量:約300cc
■Material
白磁[日本製]*2
■Manufacturer
有田[日本]/光春窯
*補足2*
生地に関して、白磁の場合はニュージーランド産の”カオリン”を使用することも多いが、こちらはもちろん日本産にして日本製。
しかしながらこの「ホタルスカシ:親」、少し大きいかな・・・というお言葉を次第に多々耳にするようになる。それもそのはず、そもそも蒲南茶荘が大振りな碗を好んでいるのに加えて膨張色である白色、他の器と比べても若干大きく感じるのは間違いなかった。
「ホタルスカシ:子」が店頭に並んだのは、それから二ヶ月後のことであった。
【ホタルスカシ[子]:1470円】
■Sizes
直径[上]:80mm×直径[下]:55mm×高さ:58mm
■Weight
本体:約115g
■Specifications
容量:約160cc
■Material
白磁[日本製]
■Manufacturer
有田[日本]/光春窯
こうして、「白磁帯アミ急須」とともに「ホタルスカシ:親&子」という白磁ラインナップが勢揃い、特に「ホタルスカシ」についてはご夫婦で揃えて頂いたり、五客揃えて頂いたりと、多くの方に愛して頂ける存在となる。
時は流れ「ホタルスカシ」も発売から一周年を迎えようとしたその頃、ひとつの朗報が舞い込む。それは「ホタルスカシ:元祖」が長年の沈黙を破って復活するというのである。それもそのはず、実は茶器大臣が密かに仕入先を訪問&接触、根気よく交渉を繰り返した結果、見事新定番としてラインナップされることになったのだ。
【ホタルスカシ[元祖]:1890円】
■Sizes
直径[上]:103mm×直径[下]:43mm×高さ:80mm
■Weight
本体:約180g
■Specifications
容量:約300cc
■Material
白磁[日本製]
■Manufacturer
有田[日本]/光春窯
今日、この「ホタルスカシ」はまだまだそれほどの知名度はないかもしれない。現時点[2013年7月]で、インターネット上で取り扱っているのは蒲南茶荘だけであり、仕入先に情報を聞いても、多くの取扱いはないとのことだった。ところがこの最近、
『ある旅館で宿泊した時に、この「ホタルスカシ」に出逢いました!
どこを探しても見つけられず、ようやくこちらにたどり着きました。』
といった旨のメールを頂くことが数件あったのだ。もちろん、お茶以外にも使える「ホタルスカシ」、焼酎をロックで頂いたりそば猪口にしてもよいかもしれない。何より、一度手にした人の心を掴んでやまないこの器の真価を、改めて知ることができた、そんなエピソードである。
最後にこの「ホタルスカシ」の特徴をいくつかご紹介。
一つ目は、その"透"から覗くことができる"お茶の緑色"の美しさ。同時に"白磁"の器だからこそ、これまで土モノが主流だった器では感じ得なかった"鮮やかな黄緑色*3"を文字どおり目で見て取ることが出来る点。これまで以上にお茶を"目で見て楽しむ"ことが可能となり、また口の広がった器だからこそ、際立つ香気も余すこと無く楽しむことができるのだ。
*補足3*
蒲南茶荘の茶葉は、その製法において"蒸し&火入れ"が強いために、”黄緑色”と呼ばれる水色をしている[左が蒲南茶荘の深蒸し茶]。
そして二つ目の特徴は、"透"になっている"メダカ"について。この"メダカ"、実は3面に渡り1・2・3匹と描かれているのが特徴。そしてその製法から想像も容易いかもしれないが、一つとして同じ模様の"透"がないこと。実際に店頭ではお好みの「ホタルスカシ」を見つけて頂けるよう、可能な限り在庫をお見せしてお選び頂く形をとっている。
「ホタルスカシ」シリーズ、それはその名の通り”世界に一つしかない器”と呼べるものであり、それがこのお値段で手に入れられるとは、ある意味貴重なことかもしれない。
*補足4*
紙製化粧箱にぴたっとおさまっているので、ご発送時にも安心。
■Package Size
箱:縦92mm×横100mm×高さ68mm[子]
縦110mm×横105mm×高さ88mm[親]
縦112mm×横115mm×高さ90mm[元祖]
そしてひょんなことから蒲南茶荘の茶器大臣がこの「ホタルスカシ」な器に目をつけた、それは2009年夏のことである。
前回紹介のお茶屋@和が発案の「白磁帯アミ急須」、当初は店頭にポツンと並ばざるを得ない状況だった。その姿を見てあまりにも不憫に思ったか、「白磁」という観点で蒲南茶荘が好むようなタイプの”大振りな器”*1を茶器大臣が探し回ったのがその始まり。初めて手にしたその器が、そう このお椀型の「ホタルスカシ:元祖」であった。
*補足1*
"大振りな器"を蒲南茶荘がお勧めする理由は、
「口の部分が広いため、香りを感じやすい」
「両手で抱え込むようにして持てるため、あたたかみを感じる」
「かつての五客一組売りではなく、時代のニーズに合わせ個別にお好みの一客を」
(→碗[one]コレクションとして お選び頂く)
「抹茶碗のような優雅な気分を手軽に味わえる」
など上げられる。
ところがこちらの「ホタルスカシ」、かつての在庫分しか存在しない希少品。そのことに気付いたときは時既に遅し、店頭やMailにて多数お問い合せ頂く形と相成ってしまう。急いで新しい「ホタルスカシ」はないものかと東奔西走、ようやく見つけ出したのがこちらの「ホタルスカシ:親」。その透き通るような白磁の質感にどんなシチュエーションにも適するフォルムは多くの人の心を鷲掴みに、すぐさま大ヒット商品となる運命を辿る。
【ホタルスカシ[親]:1680円】
■Sizes
直径[上]:95mm×直径[下]:62mm×高さ:75mm
■Weight
本体:約190g
■Specifications
容量:約300cc
■Material
白磁[日本製]*2
■Manufacturer
有田[日本]/光春窯
*補足2*
生地に関して、白磁の場合はニュージーランド産の”カオリン”を使用することも多いが、こちらはもちろん日本産にして日本製。
しかしながらこの「ホタルスカシ:親」、少し大きいかな・・・というお言葉を次第に多々耳にするようになる。それもそのはず、そもそも蒲南茶荘が大振りな碗を好んでいるのに加えて膨張色である白色、他の器と比べても若干大きく感じるのは間違いなかった。
「ホタルスカシ:子」が店頭に並んだのは、それから二ヶ月後のことであった。
【ホタルスカシ[子]:1470円】
■Sizes
直径[上]:80mm×直径[下]:55mm×高さ:58mm
■Weight
本体:約115g
■Specifications
容量:約160cc
■Material
白磁[日本製]
■Manufacturer
有田[日本]/光春窯
こうして、「白磁帯アミ急須」とともに「ホタルスカシ:親&子」という白磁ラインナップが勢揃い、特に「ホタルスカシ」についてはご夫婦で揃えて頂いたり、五客揃えて頂いたりと、多くの方に愛して頂ける存在となる。
時は流れ「ホタルスカシ」も発売から一周年を迎えようとしたその頃、ひとつの朗報が舞い込む。それは「ホタルスカシ:元祖」が長年の沈黙を破って復活するというのである。それもそのはず、実は茶器大臣が密かに仕入先を訪問&接触、根気よく交渉を繰り返した結果、見事新定番としてラインナップされることになったのだ。
【ホタルスカシ[元祖]:1890円】
■Sizes
直径[上]:103mm×直径[下]:43mm×高さ:80mm
■Weight
本体:約180g
■Specifications
容量:約300cc
■Material
白磁[日本製]
■Manufacturer
有田[日本]/光春窯
今日、この「ホタルスカシ」はまだまだそれほどの知名度はないかもしれない。現時点[2013年7月]で、インターネット上で取り扱っているのは蒲南茶荘だけであり、仕入先に情報を聞いても、多くの取扱いはないとのことだった。ところがこの最近、
『ある旅館で宿泊した時に、この「ホタルスカシ」に出逢いました!
どこを探しても見つけられず、ようやくこちらにたどり着きました。』
といった旨のメールを頂くことが数件あったのだ。もちろん、お茶以外にも使える「ホタルスカシ」、焼酎をロックで頂いたりそば猪口にしてもよいかもしれない。何より、一度手にした人の心を掴んでやまないこの器の真価を、改めて知ることができた、そんなエピソードである。
最後にこの「ホタルスカシ」の特徴をいくつかご紹介。
一つ目は、その"透"から覗くことができる"お茶の緑色"の美しさ。同時に"白磁"の器だからこそ、これまで土モノが主流だった器では感じ得なかった"鮮やかな黄緑色*3"を文字どおり目で見て取ることが出来る点。これまで以上にお茶を"目で見て楽しむ"ことが可能となり、また口の広がった器だからこそ、際立つ香気も余すこと無く楽しむことができるのだ。
*補足3*
蒲南茶荘の茶葉は、その製法において"蒸し&火入れ"が強いために、”黄緑色”と呼ばれる水色をしている[左が蒲南茶荘の深蒸し茶]。
そして二つ目の特徴は、"透"になっている"メダカ"について。この"メダカ"、実は3面に渡り1・2・3匹と描かれているのが特徴。そしてその製法から想像も容易いかもしれないが、一つとして同じ模様の"透"がないこと。実際に店頭ではお好みの「ホタルスカシ」を見つけて頂けるよう、可能な限り在庫をお見せしてお選び頂く形をとっている。
「ホタルスカシ」シリーズ、それはその名の通り”世界に一つしかない器”と呼べるものであり、それがこのお値段で手に入れられるとは、ある意味貴重なことかもしれない。
*補足4*
紙製化粧箱にぴたっとおさまっているので、ご発送時にも安心。
■Package Size
箱:縦92mm×横100mm×高さ68mm[子]
縦110mm×横105mm×高さ88mm[親]
縦112mm×横115mm×高さ90mm[元祖]
時間に追われていると
ちょっと忘れてしまいそうな潤いをさりげなく
手元に引き寄せてくれるお茶碗だと思います。
そう言えば…この頃少し出番が減っています。
ちょっと今から…^^頂きます。
by orange (2013-07-16 11:31)
蛍透かし・・・お茶を入れたら素敵ですよね。
茶器大臣のセンスがひかりますね、
by yoko-minato (2013-07-16 11:32)
子、親、元祖 で、1匹、2匹、3匹 なのかとおもっちゃいました (^^;
by ぺんちゃん (2013-07-16 12:39)
このような器で飲めば、一層美味しいでしょうね。
by Silvermac (2013-07-16 13:01)
こんにちは。
蛍透かしのお茶碗は 1〜3 匹まであるんですね〜
白磁だからお茶の色もいろいろ楽しめますね(^_^)
by yakko (2013-07-16 14:50)
白・・・相変わらず美しい♪
by werewolf (2013-07-16 22:20)
蛍透かしの器、このタイプは子供の頃から大好きです。
by A・ラファエル (2013-07-17 10:23)
確かに大振りの湯飲みなので、お茶を1杯でお腹いっぱいになりまする(^^)
by シー (2013-07-17 22:01)
蛍透かしの湯のみで飲むお茶は好いですね。
by オデコ (2013-07-18 14:30)
どのホタルスカシも好きです。
来客にも人気で、話が盛り上がります(^^)
by tomotomo (2013-07-20 16:51)
白磁のホタルスカシ、とてもすてきです。元祖復活、喜ばしい限りです。
by sig (2013-07-21 11:10)
ホタルスカシ カワイイですね。
近々にうかがいますね!購入したいです。
by raffles (2013-07-25 13:18)